やれゆけひよこ
私は知っている。誰もひよこ達を止めることはできない。 例え高くそびえる険しい山々が眼前に現れようとも、 永遠に続くのではないかと思うほどの荒野においても、 血肉に餓えた餓狼が立ちふさがろうとも。 彼らは止まらない。進み続ける。 彼らには目的があるからだ。 “たけしくんの誕生日会に行くこと” 私は彼らからそれを聞いた時愕然とした。 …彼らは恐らくパーティの食事が目的なのだ。 だって彼らは一人も余さず手ぶらだったから。
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