黒龍王子


名前はシャオヘイ。

十二神将三十六禽総大将にして、四神獣の司令官、そして五大龍王のリーダーでもある黄龍王コージンと

その妻であり五大龍王の一人である白龍王の息子。

生まれながらにして尋常ならざるレベルの黒の力を右腕に宿しており、その力は本人にも制御不能なほど強力なものだった。

その為、古くから龍族に伝わる黒の力を馴染ませるための処置として、100年間の長期冬眠状態に入る事に。

第二次総力戦後に目覚めた。

その成果として黒の力はある程度馴染んだものの、未だ安定性に欠ける為、

黄の力による“嵩山神君印”という高度な封印を施されている。

彼はその力を制御する為、廻国修行の旅へに出た。

彼が自らの力を掌握した時、長らく欠けていた黒龍王に相応しい存在になれると云われている―

―と、こんな按配で、シャオヘイは生まれながらにして純度100%の中二病な背景を持つ。

長い冬眠により対人にも慣れておらず世間知らずで、生まれてから100年以上が経っているものの

肉体も精神も殆ど成長していない為、上記の背景も相まって、その思考も重度の中二病を患っている。

包帯や黒いコート、鎖やシルバーアクセサリーに対して強いこだわりを持っており、

それはそれはめんどくさいくらいクールに振舞う。

せっかくマサキがかけてくれた右腕の封印も勝手によく解く。

司属性は勿論水だが、右腕に染め粉を仕込んでおり、

まるで紅蓮の炎の如き水を操る(実際はちょっと薄くてオレンジ色)

まるで巨大なウロコのような形の宝貝 波羅蜜(ハラミツ)をまるでサーフボードのようにして戦う。

波羅蜜は五岳真形と同種の古代に作られた宝貝。

能力の記録がろくに残っておらず、正しい使用法が形状からも推察が出来ない謎の宝貝である。

とりあえず五岳真形シリーズに匹敵するくらい頑丈。

唯一現存する記述によれば、波羅蜜は使役適正者を「ある場所へと導く月の舟」だというのだが…。

様々な解釈があるが、書いてあるままを読むなら、シャオヘイの使い方もあながち間違ってはいない、のかもしれない。

シャオヘイは旅のお伴であるマサキの事を基本的に召使い的扱いしている。

しかし一応頼りにはしているらしい。

あと寒い時は丁度いい暖だとも思っている。

暑いときは近づかない。もっふもふだから。

長い冬眠の反動か、基本的に夜型で夜更かししたがる。若いクセに目のクマが絶えない。



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