縦横無碍駅
砂漠の上空50メートルのところに縦横無碍駅は存在する。
無人の電車が上も下も関係なく走っており、この駅は全ての世界に繋がっていて、
縦横無碍駅から辿り着けない世界はないという。
誰が建設したのか、いつ作られたのかは全くの謎。世界の人々が気付いた時から駅はそこにあった。
電車の動力は、思念石という鉱物から練成した思念結晶であることがひよこ産業の調査で明らかになっている。
その為電車が止まってしまう事はまずあり得ないと思っていいだろう。
ホームはかなりの数があり、この駅から出ている電車の数を正確に把握出来ている者はいない。
なぜなら、数年から数十年に一度しか来ない電車や、「行きっぱなし」で戻って来ない電車、未だに誰も使った事のない電車まであるからだ。
便利な駅ではあるのだが、何せ縦横無尽に電車が走るので、
乗り物酔いの激しい人は慣れるまで相当辛い。