十二神将三十六禽巳之図



巳は子と同じく尖兵部隊だが、自家製の“毒”を好んで決め手に使う部隊で、戦法・戦術が少々残忍。

また尖兵のクセに派手好みかつ目立ちたがり屋な困った傾向がある。

獣士も持っていない。







ククルカ


巳部隊長。

元賞金稼ぎの陽気な殺し屋。

得物としてマチェーテを好んで扱う。

実際、遠心力を生む尻尾と鉈系のマチェーテは武器特性上相性がいい。

更にペロリと刃を舐めては毒を付加する。

尖兵にも関わらず派手好みで、特に夜更けの祭りが好き。

楽器が好き。ギターは下手くそ。

というか、ギター自体がとっくの昔に壊れている。

獣士は持たないが、寅部隊長ナオトラと同じく、入隊以前の同じ道の仲間は多い。

マフィアの仕切る暗黒街の生まれであり、尋常ではない修羅の環境に育ったが、

そんな過去も引き連れて陽気に生きるのが信条。

どんなに暗い過去も否定せずに生きる。








ニコール


隊長であるククルカの嫁さん。

自らも元賞金稼ぎ。南国出身。

背負ったガトリング式の銛で戦う。

銛は勿論毒付き。地上戦より海上戦の方が得意。

因みに付き合う相手は“自分より強い人”が何よりの絶対条件。

既に結婚しているククルカでさえもそれは進行形の条件なので、試す意味で、未だに時折本気で殺しにかかる。

二人の馴れ初め自体がそんな感じだった。

とはいえ、ククルカに対する愛は本物。

普段は至って明るいおねえさん。

浮き輪はお洒落のつもりで、泳ぎは大の得意。








アントン・L・コロペンドラ


十二神将三十六禽の違和感その2。

八頭身の百足。

元々悪名高い殺し屋で、その昔隊長であるククルカとの闘いに敗れ、以来巳部隊専属の何でも屋となった。

文字通り巳部隊の手足となって暗躍する。通称・千手のアントン。

やはり自家製の毒を含んだ腕の針で闘う。

潰れた右目は蛇との決闘によるもの。

当初はそれこそ下克上のチャンスを窺っていたが、今はククルカとニコールの人柄を気に入っているのでその気はない様子。

無口で巳部隊中最も尖兵らしい。






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